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Acronis Cyber Backup:「VSS ライタがタイム アウトしました」または「'VSS Writer'がスナップショット作成時にタイム アウトしたので、バックアップが失敗しました」が表示され、バックアップに失敗する場合

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事象

以下のエラーのどちらかが表示され、バックアップに失敗します:

「VSS ライタがタイム アウトしました。」

または

「 'VSS Writer' がスナップショット作成時にタイムアウトしたので、バックアップが失敗しました。」

このエラーは様々なライタを対象とする場合があります。例えば:

  • 「Windows エラー: (0x800423F2) クラス ID 'E8132975-6F93-4464-A53E-1050253AE220' の VSS ライター 'System Writer' は、タイムアウトしました。これは、バックアップの開始時間にマシンでの入出力が集中したことにより発生した可能性があります。バックアップを別の時間にスケジュールし直してみてください。VSS の問題をトラブルシューティングするには、https://www.acronis.com/en-us/personal/vss-diagnostic-free-tool/で入手できる Acronis VSS Doctor をダウンロードし、実行してください。」
  • 「Windows エラー: (0x800423F2) クラス ID 'BE000CBE-11FE-4426-9C58-531AA6355FC4' の VSS ライター 'ASR Writer' は、タイムアウトしました。これは、バックアップの開始時間にマシンでの入出力が集中したことにより発生した可能性があります。バックアップを別の時間にスケジュールし直してみてください。VSS の問題をトラブルシューティングするには、https://www.acronis.com/en-us/personal/vss-diagnostic-free-tool/で入手できる Acronis VSS Doctor をダウンロードし、実行してください。」
  • 「Windows エラー: (0x800423F2) クラス ID '66841CD4-6DED-4F4B-8F17-FD23F8DDC3DE' の VSS ライター 'Microsoft Hyper-V VSS Writer' は、タイムアウトしました。これは、バックアップの開始時間にマシンでの入出力が集中したことにより発生した可能性があります。バックアップを別の時間にスケジュールし直してみてください。VSS の問題をトラブルシューティングするには、https://www.acronis.com/en-us/personal/vss-diagnostic-free-tool/で入手できる Acronis VSS Doctor をダウンロードし、実行してください。」

原因

この問題の原因は、バックアップ開始時にコンピュータの負荷が高すぎることです。

VSS ライタは、アプリケーションのデータがシャドウコピーを作成できる状態にあることを確認するために実行されるアプリケーション固有のソフトウェアです。Windows OS には VSS ライタのセットが含まれており、VSS を認識するアプリケーションは自分用の VSS ライタをコンピュータにインストールします。バックアップの開始時間にコンピュータの負荷が高い場合は、VSS ライタは予想される時間に応答せず、タイムアウト期間が経過してしまうことがあります。この条件の下で作成されたバックアップは復元不可能になることがあります。そのため、Acronis ソフトウェアはこのバックアップを中止し、このエラーメッセージを表示します。

VSS ライタのタイムアウト問題は、Acronis エージェントがスナップショットの作成を待っているときに発生します。VSS ライタのデフォルトのタイムアウト値は60秒です。ボリュームを開いたりフラッシュしたりするのに時間がかかると、特にディスクのロードが高い場合は、60秒後にライタが失敗し、スナップショットが中止されます。

前提条件

Windows 8.1、Windows RT 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows 8、Windows RT、Windows Server 2012、Windows 7 Service Pack 1 (SP1) または Windows Server 2008 R2 SP1 オペレーティングシステムを使用する場合、Windows ホットフィックス(修正プログラム)がインストールされていることを確認してください: Backup task fails with a time-out error in Windows(← Microsoft のこの記事には日本語版もありますが、英語版の方が詳細な説明が備わっています)。

ソリューション

トラブルシューティングの最初のステップとして、バックアップのスケジュールを編集して、ディスクのロードがより低い時間帯に設定してみてください。

Hyper-V 仮想コンピュータおよび Hyper-V ホストをバックアップする場合は、それぞれのバックアップを違う時間帯にスケジュールして、複数の仮想コンピュータのバックアップが同時に行われないように調整することを推奨しています。

VSS スナップショット作成のリクエストに適切な時間を調べるために、以下のスキームに従うことを推奨しています:

  • 問題が発生するバックアップ計画で [タスク失敗時の処理] オプションを有効にし、試行間隔は40~50分間、試行回数は20回にします。
  • それから、バックアップを開始します。スナップショットの作成に成功するまでノンストップ モードで実行されます。
  • スナップショットの作成に成功した時刻をメモします。今後スナップショットのタイムアウトに関する問題を避けるために、バックアップの開始をこの時刻にスケジュールします。

また、各ディスクの現在の I\O 負荷をチェックし、スナップショット操作に適切な時間を特定するために、Perfmonユーティリティを使うこともできます。

それでも問題が解決しなかった場合は、以下のトラブルシューティング オプションを検討してください:

1) Acronis Cyber Backup 12.5 および Acronis Cyber Protect 15の場合、ブータブルメディアを使ってバックアップを作成してください。シャットダウンされたシステムのバックアップは自動的にいつもアプリケーションと整合性のあるバックアップになります。詳細については、この記事をご参照ください。

(!) Acronis Cyber Backup Cloud では、ブータブルメディアを使ってバックアップを作成することはできません。

2) バックアップ→復元を経て、システムパーティションを SSD またはハードウェア RAID 0 / 5 / 6 / 10(SSD ドライブに基づくものが理想的です)に移動してください。そうすると、システムの IOpS(入出力操作毎秒)が増えるため、VSS ライタのタイムアウトの根本原因が除去される可能性があります。

ブータブルメディアを使った復元の手順については、製品資料をご参照ください:

3) 問題の発生するライタのソフトウェア ベンダまたは Microsoft にお問い合わせし、今後のトラブルシューティングについてご相談ください。この特定の VSS ライタを修正できないことが分かり(例えば、オペレーティングシステムが古すぎるなど)、対象のコンピュータでそのソフトウェアが確実に使用されていない場合は、そのソフトウェアのアンインストール、または対象の VSS ライタを使用する具体的なサービスの停止を検討してください。このステップは、コンピュータの動作に影響を及ぼさないことが確かな場合のみ実行してください。

4) 上記の手順を実行しても問題が解決しなかった場合、あるいは何らかの理由で上記の手順を適用できない場合、VSS サービスのコンポーネントの動作をチェックするために、Diskshadowツールを使ってスナップショットを作成してください。その際、何らかのエラーが表示された場合は、Microsoft サポートへお問い合わせください。Diskshadow を使ったスナップショットの作成テストは、普段 Acronis ソフトウェアでバックアップを作成する時間と近いタイミングで実行する必要があります。

NTbackup および「vssadmin create shadow」というコマンドでは、アプリケーションと整合性のあるスナップショットの動作はチェックできませんので、ご注意ください。Diskshadow はサードパーティ製アプリケーション用の VSS Writers' API である Microsoft Software Shadow Copy Provider の機能へのアクセスを可能にするため、スナップショットのチェックに Diskshadow を使用する必要があります。

エラーが表示され失敗したライタがあった場合、あるいは Diskshadow でスナップショットを作成しようとしたときに最後に「Number of shadow copies listed: x」という行が表示されなかった場合は、Acronis ソフトウェアで VSS バックアップを使用する前に、そのライタをトラブルシュートし、正常に動作していることを確かめる必要があります。

情報収集

上記のステップを実行しても問題が解決しなかった場合は、今後のトラブルシューティングのために、以下の情報を収集して Acronis カスタマーセンターへお問い合わせください:

1) Acronis VSS Doctorの出力

2) 問題の再現時に VSSトレースを収集してください(VSS トレースの収集方法については、こちらをご参照ください);

3) システム情報(こちらをご参照ください)。

追加情報

VSS の問題をトラブルシューティングするには、https://www.acronis.com/en-us/personal/vss-diagnostic-free-tool/で入手できる Acronis VSS Doctor をダウンロードし、実行してください。

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